/今や世を挙げてのネットの時代、パソコンを持っていなくても、スマホ、iパッド等で簡単にネットにつながり、日々の生活には欠かせないものになっている。企業においても、尚更のことである。ところが毎日当たり前ように使っていたものが、ある日突然使えなくなるということが発生するとどうなるのか・・・。このことが私の関与してい先(T社としよう)で先日発生した。明日からの販促に使うデータのweb更新ができないという事態だ。
T社担当者はシステムに問題ないか、考えられる箇所全てについて精査するが、問題個所は発見できない。思い余ってレンタルサーバー契約先O社に相談したところが、O社は当社に問題がないとの一点張りで、ラチガあかない状況になってしまった。T社担当者は、これでは得意先の信用を失墜しかねないと、急遽O社以外のレンタルサーバー会社を片ぱっしからあたり。レンタル会社では大手らしいX社を探りあてた。そこにはレンタルサーバーの本契約前の10日間試用サービスというものがあった。
早速、T社担当者は、O社のネームサーバーにX社を設定すると、O社で跳ね飛ばされていた更新データが正常に更新された。T社のこのときのデータ更新は1カ月ほど遅れてしまったが、最悪の事態は回避できたのだ。勿論、O社と20年余り続いたサーバーのレンタル契約は即解除、これに伴いO社で取得していた数個のドメインもX社への移管が行われた。
T社とO社の契約期間中は、不具合がはあった際は、電話での問い合わせであた。ところがこの電話はつながるのに40~50分はかかる。事務手続きのことで電話した際も同様である。その間は他の仕事ができない状況におかれる。しかも対応状況は満足いくものでなかった。だからと言ってサーバーの移転ともなれば大事になってくるので、他社を探すことも躊躇され、気づけば20年余りになっていたということだった。
九死に一生を得ることができたT社が新たにレンタル契約したX社と言えば、担当者の話によるとサーバー移転、ドメイン移管等での問い合わせはメールが主になるが、電話での問い合わせは3分ほどでつながり、メールでは当日にしかも問い合わせ3時間後ぐらいには返事(対応策)が戻ってくるのだ。また、サーバーレンタル料金、ドメイン使用料金ともに30%ほど安くなったとのことであった。勿論、これら以上の大きな収穫は、いざというときにきちんと対応してくれる“安心さ”であっただろう。
サーバー移転というのは、システム担当者にとっては億劫になるものであるが、今日、情報・通信技術に関しては急激な進化を遂げてきている。保険ではないが10年に一度、いや出来れば5年に一度思い切って見直してみるのもいいのではないだろうか。